走り高跳びヤロスラワ・マフチフ今どこにいる?戦禍を乗り越えた現在地が感動的

2024年パリオリンピックで金メダルを獲得し、37年ぶりに走り高跳びの世界記録を更新したウクライナの「眠れる森の美女」ヤロスラワ・マフチフ選手。

戦争という困難な状況を乗り越えて輝かしい成果を残した彼女が、今どこで何をしているのか気になっている方も多いのではないでしょうか。

ロシアによるウクライナ侵攻が始まって以来、故郷のドニプロペトロウシク州から避難を余儀なくされたマフチフ選手。

そんな彼女の現在の活動拠点や、2025年9月に開催される東京世界陸上に向けた準備状況について、最新情報をもとに詳しくお伝えします。

目次

走り高跳びヤロスラワ・マフチフの現在地は那須塩原市でのキャンプ

出典:那須塩原市公式サイト

2025年東京世界陸上に向けた事前キャンプが決定

マフチフ選手が今どこで活動しているかという疑問に対する最新の答えは、栃木県那須塩原市での事前キャンプ。

那須塩原市公式サイトによると、2025年9月3日から13日まで、東京世界陸上に出場するウクライナ選手団の事前キャンプが那須塩原市で実施されることが正式に発表されています。

現在のマフチフ選手は、このキャンプに向けた準備段階にあり、ウクライナ選手団を代表してメッセージ動画も公開されました。

彼女は「那須塩原市でのキャンプを楽しみにしている、市民や子どもたちとの交流にも期待している」とコメントしています。

事前キャンプの詳細と公開練習情報

那須塩原市での事前キャンプでは、ウクライナ選手団20人とコーチ陣20人が参加予定で、練習会場は大田原市のDI STADIUM(美原公園陸上競技場)と白河市で行われます。

去った9月5日、6日、8日、10日の午前10時30分から午後1時30分まで公開練習が実施され、世界記録保持者の練習を間近で見学できるイベントもあったようです。

走り高跳びヤロスラワ・マフチフ今どこで世界記録更新を目指している?

2025年5月の来日と国立競技場での圧勝劇

マフチフ選手の現在の活動状況を知る上で重要なのが、2025年5月18日に開催されたセイコーゴールデングランプリでの来日です。

この大会で彼女は1m96を記録して圧勝し、陸上競技専門サイトによると「世界記録保持者の貫禄」を見せつけました。

競技後のインタビューでマフチフ選手は「1m96を跳んで、2m00に1回挑戦した」とコメントしており、2メートル越えという更なる高記録への意欲を示しています。

東京五輪以来となる日本での競技に向けて、「シーズンベスト以上を跳びたい」という目標も掲げていました。

ドイツでの避難生活から競技復帰まで

現在のマフチフ選手を語る上で欠かせないのが、2022年のロシア侵攻後の避難生活です。

故郷ドニプロペトロウシク州での爆撃音で目を覚ますという体験を経て、彼女はドイツでの避難生活を余儀なくされました。

それでも競技を続けることで、母国ウクライナに希望を届けたいという強い思いを抱いています。

ヤロスラワ・マフチフ現在の日本との深いつながり

那須塩原市との特別な関係性

出典:那須塩原市公式サイト

2025年5月14日、東京都内でマフチフ選手と那須塩原市の渡辺市長による記念撮影が行われました。

この席で市長から「塩原温泉みすと」などの地元特産品がプレゼントされ、マフチフ選手からは直筆サイン入りのウクライナ国旗とポストカードが贈られるという心温まる交流がありました。

市長は「那須塩原市にはこれまで取り組んできた経験がある。選手にとって快適な環境を提供し、ウクライナ選手団が最大のパフォーマンスを発揮できるよう、市を挙げてサポートしたい」と述べており、地域ぐるみでのサポート体制が整っています。

東京2025世界陸上での連覇への期待

9月13日から21日まで国立競技場で開催される東京2025世界陸上で、マフチフ選手は大会連覇と世界記録更新への期待がかけられています。

東京都公式サイトでも「世界記録保持者であるヤロスラワ・マフチフ選手の大会連覇と世界記録の更新に期待がかかっている」と紹介されており、日本での快挙に注目が集まっています。

走り高跳びヤロスラワ・マフチフ今どこにいても変わらない使命感

イメージ画像

母国への思いと競技への情熱

現在のマフチフ選手がどこにいようとも変わらないのは、戦禍に苦しむ母国ウクライナへの深い愛情と、競技を通じて希望を届けたいという使命感です。

2024年7月に樹立した2m10という世界記録は、37年間破られなかった記録を更新する歴史的な偉業でした。

彼女は記録達成後のインタビューで「ついに私は世界陸上の歴史にウクライナの名を刻んだ」と語っており、個人の栄誉以上に国家の威信をかけた戦いであることを示しています。

「眠れる森の美女」としての親しみやすさ

競技中に寝袋で休む姿が話題となり「眠れる森の美女」という愛称で親しまれているマフチフ選手。

この行動について本人は「血流を良くして体の柔軟性を保つため」と説明しており、ジュニア時代のコーチからのアドバイスに基づいた科学的なアプローチであることが分かっています。

まとめ:戦禍を乗り越えた現在地に感動

走り高跳びヤロスラワ・マフチフ選手が今どこにいるかという疑問の答えは、物理的な居場所だけでなく、精神的な現在地も含めて考える必要があります。

現在の彼女は、9月の東京世界陸上に向けて那須塩原市での事前キャンプで日本との深いつながりを築きながら競技に臨みます。

戦争という困難な状況を乗り越えて、世界記録保持者として、そしてウクライナの希望の象徴として輝き続けるマフチフ選手。

彼女の地理的な場所を超えて、多くの人々に感動と勇気を与える特別な存在としての位置にあると言えるでしょう。

東京世界陸上での彼女の活躍が楽しみです。

戦禍を乗り越えた現在地から、さらなる飛躍を見せてくれることを心から期待しています。

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