子どもたちに大人気の『しごとば』シリーズをはじめ、数々のヒット作を生み出している絵本作家・鈴木のりたけさん。
しかし、彼の経歴を知ると驚くかもしれません。
なんと、JR東海に勤務していた過去があるのです!
今回は、鈴木のりたけさんの波乱万丈な経歴と、絵本作家としての活躍をご紹介します。
鈴木のりたけのプロフィールと学歴

それでは、鈴木のりたけさんのプロフィールを見てみましょう。
- 鈴木のりたけさんは、1975年に静岡県浜松市で生まれました。
- 本名は鈴木典丈(すずきのりたけ)といいます。
- 学歴を見てみると、地元の名門校である静岡県立浜松北高校を卒業後、一橋大学社会学部に進学しています。
一流大学を卒業した鈴木のりたけさんですが、その後の経歴が実に興味深いのです。
大学卒業後、多くの学生が憧れる企業の一つであるJR東海に総合職として入社します。
しかし、ここから鈴木のりたけさんの人生は大きく変わっていくことになります。
JR東海からグラフィックデザイナーへの転身

1998年、JR東海に入社した鈴木のりたけさん。
研修では東海道新幹線の運転士も体験したそうです。
しかし、約2年で「自分のやりたい道ではない」と感じ、退社を決意します。
JR東海を退職後、鈴木のりたけさんはグラフィックデザインの世界に飛び込みます。
広告制作プロダクション「シルフ」などで約8〜9年勤務し、雑誌広告やブランディングなどを手掛けました。
この期間に、鈴木のりたけさんは画力と表現力を磨いていったのです。
絵本作家としての活躍と代表作

グラフィックデザイナーとしてのキャリアを経て、2008年、鈴木のりたけさんは『ケチャップマン』で絵本作家デビューを果たします。
そして、次々とヒット作を生み出していきます。
代表作の一つ『ぼくのトイレ』は第17回日本絵本賞読者賞を受賞。
また、『しごとば 東京スカイツリー』は第62回小学館児童出版文化賞を受賞しています。
特に『しごとば』シリーズは、職場の取材をもとに描かれた作品で、子どもたちに大人気となりました。
日常のテーマをユーモアで切り取る『ぼくのおふろ』なども、多くの読者の心をつかんでいます。
2022年に刊行された『大ピンチずかん』は、未来屋えほん大賞、リブロ絵本大賞、MOE絵本屋さん大賞など、合計8冠を達成する大ヒット作となりました。
2023年11月には続編『大ピンチずかん2』が刊行され、発売前に重版が決まるほどの人気ぶりです。
最新シリーズ『しごとへの道』では、人生を通じた働く人々の姿を描くノンフィクション的な絵本に挑戦しています。
現在は千葉県在住で、妻と2男1女の5人家族。
子育てでは「待つこと」を信条に、子どもの意思を尊重する教育方針を取っているそうです。
まとめ
『しごとば』シリーズで大人気の鈴木のりたけさんは、JR東海からグラフィックデザイナーを経て絵本作家へと転身した異色の経歴の持ち主でした。
一流大学卒業後、大手企業に就職するも自分の道を探し続け、最終的に絵本作家として大成功を収めています。
鈴木のりたけさんの経歴は、自分の本当にやりたいことを追求することの大切さを教えてくれます。
今後も鈴木のりたけさんの新作に注目が集まりそうです。
子どもたちだけでなく、大人も楽しめる魅力的な絵本をこれからも生み出してくれることでしょう。
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