今回、世界陸上の「超人ビックセブン」に選ばれた北口榛花選手はもう皆さんもご存知だと思います。
彼女は日本の陸上競技界に新しい風を吹き込んだ、やり投げの金メダリストです。
でも、実は北口選手、元々はやり投げの選手ではありませんでした。
水泳選手からバドミントン選手、そして世界一のやり投げ選手へ。
今回は、北口榛花選手の驚きの経歴と、オリンピック金メダリストへの道のりをご紹介します。
北口榛花選手のマルチスポーツ少女時代

北口榛花選手は1998年3月16日、北海道旭川市に生まれました。
幼少期から様々なスポーツに親しんでいた北口選手。
なんと、3歳の時から水泳を始めていたんです。
そして小学校に入学すると、今度はバドミントンにも挑戦。
驚くことに、小学6年生の時には全国小学生バドミントン選手権大会で団体優勝を果たしています。
この頃、後に世界チャンピオンとなる山口茜選手と対戦した経験もあるそうです。
中学時代も競泳とバドミントンの二刀流を続け、競泳では全国大会に出場するほどの実力を持っていました。
北海道・旭川市に育ち、幼い頃からスイミングスクールに通い、特に自由形を得意としていた。小学生なってからは並行してバドミントンも始め、小6の時には団体で全国優勝。後に日本代表になる山口茜とも対戦したことがある。中学では特に競泳に力を入れて全国大会にも出場した。
まさに、マルチスポーツ少女だったんですね。
この経験が、後の北口選手の成功につながっていくのです。
陸上競技への転向と驚異的な成長

北口選手の人生を大きく変えたのは、高校入学後のことでした。
2013年、北海道旭川東高等学校に入学した北口選手。
当初は競泳でインターハイ出場を目指していたそうです。
しかし、ある日陸上部顧問の松橋昌巳氏に声をかけられ、陸上競技、特にやり投げを始めることに。
当時顧問だった松橋昌巳さん(68)だ。当時、バドミントンと水泳で優秀な成績を残しており、目に留まった。「体の大きさと、身体能力の高さが一番のきっかけ。やりを持つ前にソフトボールを投げさせたのですが、ボールの勢いが違う。物を投げる能力を感じた瞬間でした」と目を細めた。
これが北口選手の人生を大きく変える転機となりました。
驚くべきことに、やり投げを始めてからわずか2か月で北海道大会を制覇。
そして高校2年生の時には、全国高等学校総合体育大会で優勝してしまいました。
この驚異的な成長スピードに、周囲も驚きを隠せなかったことでしょう。
高校3年生の時には、世界ユース陸上競技選手権大会で金メダルを獲得。
北口選手の才能が、世界レベルであることを証明したのです。
世界の頂点へ!日本記録更新と国際大会での活躍
大学進学後も北口選手の成長は止まりませんでした。
高校卒業後、北口選手は2009年のベルリン世界選手権銅メダリストの村上幸史氏がコーチを務めていた日大に進学。
しかし、現役選手でもあった村上氏が日大を退職することになり、やり投の専任コーチが不在になり北口選手は環境とコーチを求めて奮闘していた。
大学3年生のときにやり投の知識を深めるために、フィンランドで開催されたやり投の講習会に参加し、北口選手がコーチ不在の困難な状況から、積極的に海外の知識を求めて行動し、運命的な出会いを通じて理想的なコーチング環境を手に入れたのです。
2019年、ついに日本記録を更新。
そして2020年には日本航空(JAL)に入社し、プロ選手としての道を歩み始めました。
2021年の東京オリンピックでは12位に終わりましたが、この悔しさをバネに更なる高みを目指します。
2022年の世界陸上オレゴン大会では銅メダルを獲得。
そして2023年、ついに世界陸上ブダペスト大会で金メダルを手にしたのです。
さらに同年9月には、ダイヤモンドリーグで67m38の日本新記録を樹立。
世界のトップ選手たちと互角に戦える実力を証明しました。
そして2024年、パリオリンピックで北口選手は悲願の金メダルを獲得。
日本女子フィールド種目初のオリンピック金メダリストとなったのです。

【自分は世界で一番になれる】と信じて挑んできた結果ですね。素晴らしい!
東京2025世界陸上、女子やり投げ9月19日(金)予選19時30分~、決勝は9月20日(土)21時05分予定。
まとめ
北口榛花選手の経歴は、まさに驚きの連続でした。
水泳やバドミントンで培った身体能力と競技センスが、やり投げでも花開いたのです。
高校でやり投げを始めてからわずか10年余りで、オリンピック金メダリストになるまでの道のりは、まさに奇跡と言えるでしょう。
北口選手の経歴は、私たちに大切なことを教えてくれています。
それは、可能性は無限大であり、努力次第で夢は叶うということ。
これからも北口選手の活躍から目が離せません。
彼女がどこまで記録を伸ばし、世界を驚かせてくれるのか楽しみですね。
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